子供のころから大人になったら自立しなければならない…
人に迷惑をかけたらいけないので、問題は自己完結しなければならない…
こういうのは大人になるために必要な常識だと刷り込まれてきました。
真面目で努力家、人をなかなか頼れない人ほどこのような意識が強く頑張りすぎてしまう。
人が困っていたら全力で助けたり、相談にのったりするけど、自分は甘えられない。
でも全部ひとりで抱えるなんて無理なんです。
ため込んでため込んでどこかで爆発してしまう
または病気になってしまうみたいな経験を私も長年してきました。
豊橋技術大学の岡田美智男先生という人がいらっしゃいますが、
弱いロボットというのを造っていらっしゃいます。
人の心理として自分がやってもらってばっかりいると優しさがでてこないそう。
これを聞いたとき、自分の両親が思い浮かびました。確かにやってもらってばかりいるから人への思いやりや優しさが欠如している…”(-“”-)”
岡田先生のお掃除ロボットは掃除をしてくれません。
ゴミ箱の形をしたロボットがごみの前に行って、人が通ったら
拾ってと言わんばかりに「うぅ~」と小さな声を発するだけ。
人にごみを拾ってもらうことでその人の優しさをひきだしてくれるそうです。
人に頼ってはいけない、甘えてはいけないということではなく、
岡田先生の自立とは、
周囲に依存するということではなく、
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様々なところに依存先を分散していくこと。
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頼ることでその人の愛情を引き出している。
強くなければならない、もっと強くなりたいと思って生きてきたけれど、
弱い部分をみせることは、その人に対して愛情を引き出すきっかけを与えられるようです。
特にお母さんは子供に弱い部分をみせると愛情を引き出せるきっかけになります。
頑張り屋さんの人はなかなか難しいけれど、
少しやってもらうことを少しだけ意識してみてはどうでしょうか。
まだまだ私も勉強中です。